参)新たな行方不明者

乾月:先ずは大阪駅に行って、山本運転手に会ってみないとね。
 唯一の<火の鳥>目撃者なんだし。

朔耶:そうだね。大阪駅には行かないと、何もできない。
GM(寺田営業部長):「でしたら、この乗車券をお持ち下さい。
 これを乗車口で見せれば、運賃は当社持ちとなりますので」
GM:寺田さんは今で云うフリーパスを人数分(5人分だね)渡してくれた。
 調査期間中、運賃はこれで発生しなくなったよ。
朔耶:ありがたい(笑) 寺田さん、山本運転手に会うの手配してくれますか?
GM(寺田営業部長):「解りました。では大阪駅の中央改札に山本を向かわせます。
 調査の際に、<火の鳥>の運行状況を再現させたいのであれば
 私か山本に仰って下さい。臨時の列車を手配します」」
乾月:助かります。もしかすると運行状況を再現する事で事態が読めるかも知れませんからね。

GM:では此処から寿星と鳴神が参加しますよ。今回はこの5人でキャンペーンに挑んでね。
鳴神:俺が出る程の事件か? やれやれ(と、朔耶に嫌味口撃)。
朔耶:折角5人分貰ったし、いいじゃねえか。まずは、楽しめば(笑)。
十六夜:列車にはなかなか乗る機会がなかったからのぅ〜。
乾月:旅行じゃないんだから寛ぎなさんな、十六夜(苦笑)。
鳴神:で、この後どうすんの?
GM:因みに今は大阪駅です。
朔耶:後は、寿星と合流してからだ。
鳴神:何時来るんだよ、寿星は?
寿星:おまたせしましたー!! 遅れてすんませーん(汗)。
乾月:済まなかったね、寿星。態々神戸から(苦笑)。
十六夜:これで全員揃ったな。
朔耶:じゃ、山本さんに会いに行きますか。
GM:向こうから一人の駅員が近付いて来ます。どうやら山本運転手の様です。
朔耶:あれ、山本さんか?
GM(山本運転手):「初めまして。失礼ですが、蓮杖 朔耶様…ですか?」
朔耶:様はいらないよ(笑)。初めまして、蓮杖 朔耶です。もしかして、山本さんですか?
GM(山本運転手):「はい。運転手の山本 三四郎です」
乾月:さて、目撃者とご対面だ。何を聞くかな?
朔耶:此処で立ち話もなんですから、移動しますか? あ、山本さん、勤務中か(汗)。
GM(山本運転手):「では応接室にご案内します」

GM:全員、応接室に通されました。
朔耶:失踪した列車<火の鳥>を目撃した事が有るんでしたよね?
GM(山本運転手):「私が<火の鳥>を見たのは1ヶ月前だったかな。確か茨木駅側の待避線です。
 霧が出ていたけど、先頭がピカピカのディーゼル機関車だったから間違いありません。
 客車も真新しいピカピカの状態でした。
 しかし、あれは幻だったんでしょうか? お客様も1人失踪しているし…
 薄気味悪くて仕方が有りませんよ」
十六夜:新たな失踪者、か。厄介じゃな。
朔耶:乗客も1人失踪? よく解りましたね。
GM(山本運転手):「乗客名簿に記載されてますから。
 行方不明になったのは田之中 浩二様で、東京の商社の方です。
 帰社する為に列車に乗ったと聞きました。
 警察にも話したんですが…。私はお客様が失踪した件に関しては何も知りません。
 途中で勝手に列車から下りられたのでしょうか…?」
朔耶:名簿が有るんですね…。列車の、停車駅って幾つ在るんですか?
GM(山本運転手):「大阪を出て…京都、名古屋、静岡、横浜、そして終点の東京です」
乾月:失礼。貴方は<火の鳥>を目撃した時に列車を運転されてたんですか?
GM(山本運転手):「はい、運転しておりました。
 茨木駅には普段止まりませんが、この時は凄い霧でして。
 霧が晴れるまで、安全重視との事で一時停車したんです」
乾月:成程…。有難う御座います。
朔耶:霧か…。警察には行ったんですか?
GM(山本運転手):「勿論です。最寄りの東警察署に。
 私達がお客様を隠したとか言われちゃ堪りませんからね」
朔耶:確かにそうだよな…。
十六夜:…(失踪時に現れた霧、か)。
乾月:さて。では、この後はどうする?
鳴神:警察にも行った方が良いかも知れねぇな。
 事件扱いなら、乗客が失踪した日も調べられるかも知れないぜ。

寿星:じゃ、警察に行って、資料見せてもらいましょうよ。
鳴神:その方が速いな。
朔耶:そうだな、警察に行くか。
GM(山本運転手):「宜しくお願いします」

GM:さて、警察です。
GM(窓口):「どのようなご用件でしょうか」
朔耶:列車<火の鳥>の乗客失踪事件について聞きたいんですが。
鳴神:ド直球だな(爆笑)。
寿星:大丈夫なの? いきなり聞いても。
GM(窓口):「<火の鳥>の? 失礼ですが、どのような事情でお知りになりたいんですか?」
朔耶:えっ?
GM:朔耶。自分の身分も何も明かしてないのに、事件の詳細は教えてもらえないぞ(滝汗)。
 警察にも守秘義務が有るからね。
朔耶:あっ、そっか(汗)!
十六夜:そりゃそうでしょう(苦笑)。

GM:窓口嬢、及び事件担当者を交渉で説得させる為にロール(サイコロを振る)を行います。
 で、5人居る内「交渉」スキルを持っているのは乾月だけなんだね(苦笑)。
乾月:私だけですかい(苦笑)。
GM:ですな(苦笑)。なので乾月が難易度+30%でスキルロールします。
乾月:待ちなさい、朔耶。事を荒立てたら聞ける物も聞けなくなる。
朔耶:師匠! お願いします!!
乾月:私の交渉スキルはLv2なので、[92]以上出さなければ成功か。(コロコロ)[52]。こりゃ成功だな。
GM:師匠。一応言っておくけど、成功値は60+30=[90]だよ(苦笑)。
 大成功では無いので、滅茶苦茶詳細なデータは戴けませんでしたけどね。
 それでも好意的に事件担当者に迎え入れられ、2つの情報を与えられました。

1)乗客失踪事件が起こったのは全て「月曜日、水曜日、金曜日」であること
2)失踪する場所は山本運転手が見たと証言した「茨木駅付近の待避線」であること

GM:では一行は大阪駅を出て、京都の事務所に戻る事にします。作戦会議ですな。
朔耶:うん。

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SITE UP・2015.01.24 ©森本 樹



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